(2016.7.29 作成)
(2016.9.3 修正)
(2016.9.9 修正)
(2017.7.30 修正)
STMicroelectronicsさんの32bitマイコンSTM32です。本サイトでは主にこのマイコンを取り扱っています。マイコンのコアにはARM社のCoretex-Mシリーズが採用されています。
数年前に管理人はマイコンが何たるかを全く知らない完全なド素人だったのですが、一念発起してスキルアップのためマイコンの勉強を始めました。
その際右のリンクの書籍にある”世界の定番”というタイトルに妙に引かれ購入したのがSTM32に触れたのが最初です。スキルアップが目的なので、世界に通じるものをやればいいだろうという単純な発想でした。
その後英語に散々苦しめらつつも老体に鞭打って少しずつ使えるようになってきて現在に至ります。
そのような中、"世界の定番"という割には日本語の情報が少なく、苦労したのでここで多少なりとも情報を発信していければと思います。
STM32の場合、電子工作に使いやすいDIPタイプ(ゲジゲジ)のチップはありませんので趣味で使う場合ためには実装済みの基板を購入することになります。
実際のところ個人レベルでマイコン基板を作ることは困難なので、選択肢としてはSTマイクロさんが販売している評価基板を購入するか、サードパーティーのメーカーが作成している基板を購入することになります。
本記事執筆時(2016年7月)時点では以下の4種類の基板がSTマイクロさんから発売されていますので、まずはこのどれかを使用するのが良いと思われます。
本家STマイクロさんが販売されている評価基板です。STマイクロさんの配布しているソフト(CubeMXなど)が対応しているため、サンプルも多く、安心して使用することができます。
本記事執筆時(2016年7月)時点では以下の3種類の基板がSTマイクロさんから発売されていますので、このどれかを使用するのが良いと思います。
STM32の全機能を評価できるように作られている基板です。高価ですし、機能も豊富すぎるので趣味の電子工作には向かないと思います。
趣味の電子工作にも使用できる評価キットです。比較的高機能/多ピンのマイコンが搭載されていますが、価格は安価に抑えられています。多くの場合加速度センサーなど他のセンサーやLCDなどが搭載されていたりします。
Arduinoなどを意識してSTマイクロさんが出されている評価基板です。上から32,64,144ピンの3種類が今のところ発売されています。
上のDiscovery基板と違ってマイコンだけが基板上に乗っています。
また、Arduinoを意識していることからArduino互換コネクタが搭載されています。
さらにこれらの基板はARM社のmbedに対応しており、Arduino同様に簡単に始めることができます。もちろん通常のマイコン基板として使用することもできます。
Discovery基板、Nucleo基板ともに2000円以下で購入できるので、趣味の電子工作をする方にとっては使いやすいと思います。
このサイトでもDiscovery基板、Nucleo基板を対象としていますがmbedとしてではなく、ただのマイコン基板として使用する方法を紹介しています。
使用方法に関しては環境構築から書いていますので、サイドメニューから見ていただければと思います。
Amazonさんで"stm32"として検索すると例えば右のような基板(STM32F103C8T6)がヒットします。この基板は1枚数百円なのでとても安価です。
ただ問題はサンプルなどの情報が少なく、個人で頑張って使いこなす必要があります。
このサイドでは右の基板を使うための情報も載せることができればと考えています。
フリーの3D CADソフト Fusion360で管理人が作成したCADデータをダウンロードしていただけます。下の画像をクリックしてください。Autodeskさんのサイトにリンクしています。
ガーバーデータを参照していますので、寸法関係はそこそこ正確だと思います。