(2017.7.31 作成)
(2017.12.31 更新)
中華ショッピングサイトのAliexpressでSTM32として検索すると例えば右のような基板が多数ヒットします。しかも1枚$2未満と驚くほど安く販売されています。
管理人は安価なSTM32基板として探していて見つけたので詳しくはないのですが、調べてみるとかつてArduinoと似たようなMapleという環境があり、その中で使われていたMaple miniという基板の互換品のようです。
Maple自体はどうやら公式な活動が停止しているようなのですが、その後この基板をArduinoとして用いるようになったようで、現在はこちらがメインの使われ方のようです。ただ中身はARM Cortex M3チップなのでArduinoとしてだけでなく、mbedとしても使えるようです。
さらに使用しているマイコンはその名前の通りSTM32なので直接STマイクロさんのライブラリを通して使用することもできるというとても便利な基板に仕上がっています。
このページではこのF103C8T6基板をArduinoとしてではなく、HALライブラリを使用する安価なSTM32基板として使用する方法を紹介しています。
こちらのページで詳しく紹介されているのですが、一口にF103C8T6基板といってもいくつか種類があるようです。一番最初に上記のMaple mini互換基板として出てきたのは通称"Red pill"と言われているようですが、現在手に入るのは"Blue pill"と"Black pill"の2種類があるようです。
しかし残念ながら日本のAmazonさんでは本記事執筆時点ではBlack pillの方は売られていないようです。ちなみにRed pill, Blue pillというのは映画マトリックスが出典のようですね。
どちらがいいのかわからなかったので両方買ってみました。左がBlue, 中央がBlack, 右が両方並べたものです。
このページに両方の基板の比較が触れられているのですが、私なりに解釈すると
とどちらも甲乙つけがたい一長一短があります。ただホビーユーザーにとっては最後の5V入力がないというのは地味に痛いのではないでしょうか?
Blue PillのUSBプルアップ抵抗(R10)ですが、1608サイズの表面実装です。USBが使えない場合もあるようで、可能なら交換した方が良いと思います。老眼にはかなりきつかったですが、管理人も一応交換しました。
交換する際にはピンヘッダを実装する前に行わないと苦労します。
どちらの基板を使用するにせよ、CubeMXを使用せず新規にSystem workbench for STM32を使用してプロジェクトを作成するといろいろと大変なので、次はその点を紹介したいと思います。
フリーの3D CADであるFusion360を使用して3Dモデルを作成してみました。こちらをクリックすると3Dビューワが起動してモデルをいくつかのファイル形式でダウンロードできます。