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信号発生器

(2017.9.8 作成)

 このページでは写真の安価な信号発生器について紹介したいと思います。Aliexpressで"XR2206 signal generator"として検索すると本記事執筆時点ではおよそ500円から販売されています。

 日本のAmazonさんでも同じものが1000円ぐらいで販売されています。

 この信号発生器ですが、EXAR社のXR-2206というICを使用したモジュールになります。このICはSin波、矩形波、三角波、ノコギリ波などいろいろな波形が出せるようですが、このモジュールではその中でのSin, 三角と矩形波が出力できるようになっています。

組み立て

 購入すると以下のようなキットで送られてきます。

 中にはA4の簡単な説明書はありますが、ほとんど参考になりません。しかし回路図が入っており、難しくはないので電気回路系の接続に悩むことはないと思います。はんだ付けだけであれば1時間もかからずに終わると思います。

 しかしメカ系についてはクリアランスという概念を一切捨てた設計となっており、考えてはんだ付けしないと組み立て困難になります。

 ポイントとしては

  • 電解コンデンサーは立った状態ではなく、寝かせた状態になるようにはんだ付けする。
  • DCソケットは白い枠の中央に合わせるように固定する。

です。

 管理人はこのポイントをミスってしまったので、残念ながら基板を筐体に固定できませんでした。

 といってもそこはクリアランス0設計なので、外枠をネジで締めたら一応固定できました。電解コンデンサーの蓋が開かないのが気になりますが、、

使用法

 特に解説するほどの使用法なんてありません。電源をつないだら即発振です。

 一点注意があるとすれば三角波/Sin波と矩形波では出力端子が違うのですが、端子だけでなく挙動が全く異なるという点ぐらいです。

 

電源電圧

 ICの仕様書によると電源電圧は10~26Vになっていますが、実測では7~12Vで正常に発振しました。

周波数

すべての発信モードで0.6Hz ~ 1.28MHzまで自由に設定できました。

波形

 電源電圧の半分を中心電圧として発信します。三角波/Sin波はAmpボリュームで振幅を設定可能です。一方矩形波は調整不能で、およそ電源電圧分の振幅になっています。

発振例

所感など

  購入しての感想ですが、500円で筐体もついてこの内容だとかなり買いだと思います。オシロで見ていないと出力がクリップしたりするので要注意ですが、環境がある人にとっては何かと便利に使えるのではないかと思います。

商品リンク