(2021.3.28 作成)
(2022.3.12 更新)
このページでは右の可変出力タイプののACアダプタについて紹介したいと思います。
ちなみに可変のAC/DCアダプタを日本のAmazonさんで調べると以下のようなものもあるのですが、単に出力が小さい方が精度よく出力が調整できるのでは?と期待したためです。
結果的には下のAmazonさんで販売されているACアダプタを買っておけばよかったです。ちなみに管理人はAliexpressで購入したので900円ぐらいで購入できました。
ところで管理人は左のようなTEXIOのちゃんとした安定化電源を持っています。しかしこれはとても重く、使いにくいので安くて手軽に使える電源を買いたいと思っていました。
そこでこの調節可能なACアダプタというところに目が行ったわけです。せっかく買ったので紹介がてら簡単に特性を見てみましたので紹介してみたいと思います。
まずはこちらで紹介している電子負荷を使用して出力電流と電圧の関係を調べてみました。出力電流は2Aが最大なので、そこまで出力電流を変化させながら電圧の低下を見てみたのですが、右下図を見てわかる通り出力電流が増加するに従い電圧が低下します。
具体的には3.3V出力で2A取り出すと電圧は2.5Vまで低下します。また12V/2Aが定格ですが、残念ながら出力を12Vにすると2Aまで取り出すことができませんでした。
次に8V/1A出力時の波形もオシロで調べてみました。オシロのキャプチャ画像の右上が一番時間スケールが長いものですが、見てわかる通り出力電圧は一定にはなっていません。
まず大きくは100Hzで大きく振動しています(左下)。商用周波数起因でしょうか?またこの100Hzも中を詳しく見ると37kHzで振動しています(右下)。これはスイッチングノイズでしょうか?
いずれにせよ安定化電源をそのまま置き換えられるほど安定していないことはよくわかります。
次に電源投入時の挙動を計測しました。
右の図は5Vに出力設定した際の電源投入時の挙動です。
本電源にはスイッチが付いていないので、コンセントに差すと電圧が出力されます。
さて、見てわかる通り安定後は5Vが出ているのですが、その前にまず最初に±12Vが一瞬出力され、その後6Vから電圧が次第に下がった行く挙動となっています。
明らかにこれはおかしいです。5Vに設定していたら一瞬たりとも5V以上は出てほしくないです。ましてや負の電圧を出すなどとんでもないです。
管理人はこの挙動が原因なのかは不明ですが、ICを2個ほど壊してしまいました。。。
さて、ここまで見てきたように
また、特に書いてはいませんが調整用のボリュームはリニアではなく定電圧(3~5Vくらい)は少し触っただけで大きく電圧が変化し、電圧調整はかなり困難です。一方で電圧を上げていくに従い感度が低下し、ボリュームの途中でほぼ12V近くに張り付く印象です。とっても調整が困難です。5V前後で使用中だとボリュームに何かが当たるだけで大きく電圧がかわる危険性があります。
ということでこの電源に関しては全く推奨に値しないです。管理人は既に捨ててしまいました。やはりちゃんとした安定化電源を使うべきですかね。