(2017.12.31 作成)
(2019.9.7 更新)
左の写真はZHIYU社の電子負荷装置ZPB30A1になります。
管理人はずいぶん前に購入したためバージョンが古く、V2.4となっていますが、現在はV2.7まで存在しているようです(バージョンは下側の基板にシルク印刷されています)。バージョンアップの内容はよくわかりませんが、、、
さてこの装置ですが、定電流(電圧も?)の負荷装置として電源関係の評価をできることになります。
例えば管理人は以前電池の負荷を計測したことがありますが、この装置を使うことで電流が増えると電圧降下が大きくなるなどといったことがわかるようになります。
なぜ今更紹介しているかというと、改めて調べてみると今は1000円台で購入できるようになっていることに気づいたからです。これぐらいの値段だと年に1回ぐらいしか使わなくても出せる金額ではないでしょうか?
安価な装置ですが以下のような機能があります。
一定の電流/電圧条件を作成して電源の評価を行います。電流は200mA~9.99Aまで0.01mA単位で、電圧は1V~30Vまで設定可能です。
バッテリーにつないで容量を調べることができます。999.9Ah~9999Whの容量まで計測できるようです。
またマニュアルには記載されていませんがUART接続で計測値をPCに転送できる機能があるようです。こちらに回路図と合わせて簡単な紹介があるので参考にされてください。端子は基板が2段重ねになっている部分にランドが出ています。
使い方は簡単なのですが、Web上にマニュアルが見たらないです。そこで管理人が購入したときに添付されていた紙のマニュアルをスキャナで取り込みましたので以下に置いておきます。
簡単に説明すると接続は左図のように画面左側のDCジャックに12Vを入力し、右側の端子台に被計測物を接続します。
最初に電源を投入する際にRunボタンを押していると機能選択モードになってFunc1(電子負荷)、Func2(バッテリーテスト)モードが選べます。ビープ音がかなり大きいのですが、この時にビープOffも設定できます。
使用時は特に悩まないと思います。ロータリーエンコーダを押したり、回したりして希望する設定値にしてRunボタンを押すだけです。
古くなってあまり充電できなくなったモバイルバッテリーの容量を計測してみました。
使用法は簡単でRunボタンを押しながら電源を入れ、Func2に設定します。あとはプラスマイナスを間違えないように接続してRunするだけです。
電流量はRun後にダイヤルを回して設定することができました。バッテリーの容量いっぱいまで放電すると勝手に停止し、インジケーターが点滅するのでいつ終わったかわかります。
ちなみにこのモバイルバッテリーの容量ですが、1Aの定電流で出力したところ容量が428mAhでした。元の容量が5200mAhなので、10%以下の容量ですね。廃棄することにしました。
管理人もこれまで数回しか使ったことはありませんが、電源関係を触るときにいろいろと役に立ちます。機能のわりに価格が安いので費用対効果は高いと思いますので、購入を検討されてもよいのではないでしょうか?