(2019.5.6 作成)
このページでは右の写真にある非接触の温度計について紹介したいと思います。物体に温度があるとそこから赤外線を放出しているので、その赤外線の強度を測ることで温度を測定します。このため非測定対象に一切影響を与えずに計測できます。
詳しい原理等は放射温度計などでググってもらうとよい解説サイトがいくつも見つかります。一般的な注意点として
また放射温度計ですが、様々なメーカーから似たようなものが販売されていますが管理人が見たところほぼ同じような性能のように思います。このため一番安いものを購入すればいいのではないでしょうか?
ここで紹介しているGM320は管理人が調べた中でも最も安く、一番お手軽だと思います。Amazonで検索すると千円以上しますが、中国のAliexpressから購入すれば送料込み千円以下で購入できるのでお勧めです。
操作についてはほぼ悩むところはないと思います。液晶下の3つのボタンはそれぞれ左からレーザーポインタOn/Off, 温度の摂氏/華氏切り替え, 液晶バックライトのOn/Offです。
握り部分にあるトリガーを引いている間は連続して計測し、トリガーから手を離すと値がホールドされます。
下にも書いていますがレーザー光はかなり明るいので、On/Offできるのはよい機能だと思います。
このページで紹介しているGM320はレーザーポインタが内蔵されているので、測定時にどこを計測しているか一目瞭然です。ただ一つ注意していただきたい点はこのポインタが照らしている場所を計測しているわけではないという点です。
本体側面に記載されていますが、実際の測定エリアは広がりを持っており、30cm離れたところでΦ38mmが測定エリアです。このため得られた測定結果はこの測定エリアから放出される赤外線の平均ということになります。レーザーポインターがついているとついついその位置の温度という気になってしまいますが、実際にはその周囲を含めた測定であり、精密な範囲の測定はできていないということに注意してください。
上述の通りこの温度計にはレーザーポインターがついていますが、実際に点灯させてみるとかなり明るいです。一応クラス2ということになっていますが、本当かちょっと不安です。クラス2であれば目に入ったらびっくりして目を閉じるので安全というレベルのはずですが試すわけにもいかないです。
ということで若干ですが暗くしてみました。やったことは単に抵抗を入れて電流を減らしただけです。
分解方法については以下の動画がわかりやすいです
この動画の通り簡単に分解できました。あとはレーザーの配線に抵抗を入れてやるだけで簡単に光量を減らすことができます。
実際に測定してみたところ初期状態で3V, 21mAが流れていました。3Vは電源直結なので電池の電圧ですね。このラインに適当に抵抗を入れてやります。
33Ω抵抗を入れることで13mAまで削減できました。これでもまだ少し明るいですが、電池が減った時に暗くなりすぎるのも問題なのでこのあたりでOKとしました。
筐体の隙間は大きいので、今後使用頻度が高いようだと簡単な定電流回路を入れてみようかと思います。
いかがでしょうか?この非接触温度計(GM320)については多くのサイトで調べられているように接触式とほぼ同程度の精度で計測はできるようです。1個千円以下なので持っておくと何かと便利かもしれません。