(2018.6.6 作成)
右写真のワットメータを作成したのですが、その際の基板など残材が多く残っています。
下に書いていますがこれには市販品にはないいくつか特徴があるので、もしかしたら買ってくれる人がいるのでは?と思い至りました。
そこで宣伝もかねて簡単にこのワットメーターについて紹介してみようと思います。
世の中には既に右に示したようなワットメーター/ワットモニターと称する製品はいくつか出ているのですが、ここで紹介しているワットメーターはそれらと違っていくつか有益な?マニアックな?特徴があります。
いくつか挙げてみますと
このワットメーターでは電流と電圧の波形を同時に測定することができます。また継続して電力測定を行うことで長時間の電力変化を測定することもできます。
下にいくつかその例を示します。
充電中の携帯電話の電力を測ってみました。計測値で4.187Wでした。
5V1AのACアダプタ経由なのでこんなものかな?と思います。
テスコム 製ドライヤー(TID925-P)です。カタログ値1000Wに対して、計測結果は981.7Wでした。
まぁこんなものかなと思います。
ドクターエア社のマッサージシートMS-002です。こちらは瞬時の波形ではなく起動後の電力変化を測定してみました。
カタログ値53Wですが、最大でも35Wぐらいでした。シートのバイブレータを使うと53Wまで行くのかもしれません。
もみ玉が動くに従って電力が変化するのが分かります。なぜか肩もみの電力が高いようで、見ていて面白かったです。
これら以外にも試作段階でWiiUや液晶テレビなどいろいろと測っているので、こちらも見てみてください。
ソフトウェアは2種類作成しています。ともに希望があればソースコードをお渡しできます。
こちらは計測用のソフトです。周波数と測定時間を入力して測定ボタンを押すだけで測定します。
1回計測し電流/電圧波形を計測するモードと、連続して計測し電圧だけ表示する2モードがあります。
こちらは電流・電圧のゲインと位相差を調整する調整パラメータを作成するソフトです。ボタンを押すことでIntelHex形式の補正データを作成しますので、ST-Link Utilityを使って書き込めます。もちろん書き込み冶具は必要ですが、、、
回路図は組み立てに必要だと思いますが、その他のハードウェアの設計情報 - パターン図(KiCAD)と3D CADデータ(Fusion360)も希望があれば提供いたします。
ドライバをインストールすることでPCからは仮想COMポートとして認識できますので、自由に操作することができます。以下に簡単なコマンドリストを示します。
コマンド | 概要 |
set rate "val" | サンプリングレートをval値に設定 |
set period "val" | 計測時間をval値に設定 |
acquire | 計測開始 |
get data_vi | 電圧/電流の時系列情報を返す |
get data_p | 計算した電力のみ返す |
get sysinfo | 現在の設定値などを返す |
get machine_info | FWバージョンを返す |
ボタンを押して測るというだけなので、非常に単機能なコマンドしかないです。
組み立て前のキットです(販売ページ)。当然使用するにははんだ付けしていただく必要があります。
きっと自分ではんだ付けをした道具であれば愛着もわくはず!!
いくつかの部品は0.5mmピッチなので、はんだの付けがいはあると思います。
Wallaby (日曜日, 11 10月 2020 23:43)
ご回答ありがとうございました.
管理人です (水曜日, 07 10月 2020 22:20)
ご連絡ありがとうございます。
ファームウェアはSTM32 Cube IDE 1.4.0
PCソフトはVisual studio 2019
で動作確認をしております。
Wallaby (火曜日, 06 10月 2020 23:02)
ファームウェアの開発環境(コンパイルツール)を教えていただけますか。