STマイクロエレクトロニクス社製のマイコンSTM32の評価基板Discoveryシリーズのひとつです。F3以外にもVL, F0, F4などがあります。
このなかでF3 Discovery基板はARMコアを用いた比較的高性能なマイコンを搭載しつつ、 磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーが載って1000円強というホビーユーザーや一人メーカーにはとてもうれしい価格になっています。
これらセンサー類だけでも色々と応用が思いつくのですが、さらにこれだけでなくF3 Discovery基板に使用されているマイコン(STM32F303VC)にはタッチセンサーやUSBなどの機能も盛り込まれており、とても多機能で使い勝手のあるマイコンです。
たとえばマイコンとPCを通信させて使用する場合、NUCLEOやArduinoではシリアル通信を使って通信するのですが、F3Discovery基板ではユーザーUSBポートを使ってHID通信を行うことができるので、高速かつPCへのドライバのインストール不要という使い方も可能です。
ここではこのF3Discovery基板にプログラムをダウンロードしLEDチカチカ(Lチカ)を行うまでを解説したいと思います。
このサイトで紹介している開発環境はCooCoxのCoIDEです。開発環境としては他にもいくつかあるのですが、有料であったりコードサイズに制限があったりするので現時点ではCoIDEが最もよい選択だと思います。
ただ使用条件にはご注意いただいたほうがよいかもしれません。Terms and Conditionsに詳細が書かれていますので一度ご確認ください。英語が不得意なので訳さないですが
"Information collected by CooCox or Third Parties in connection with your use of the Software may be stored and processed in China or any other country in which CooCox, its agents, the Third Parties or their agents maintain facilities. Accordingly, by using the Software you consent to any transfer of such information outside of your country.
"はちょっと怖いですね。。。