Nucleoの電源系について

(2014.12.10 作成)

(2021.1.17 訂正)

 STM32 Nucleo基板の電源系について少し複雑なのでここで簡単に紹介したいと思います。

 下図はNucleo基板のUser Manualから読み取って模式的に表した図です。

 中央上部の"USB 5V"と書いてあるところがUSBコネクタの場所です。ここにUSBケーブルを挿すことで以下の通り電源系が機能します。英語解読に自信がないので、間違えていたらご指摘ください。。。

  1. USBケーブルをさす
  2. 図右側のST-LINK/V2-1になっているマイコンSTM32F108に電源が入る。
  3. T2のFETがOnになり、左側のTarget MCUに電源が入る。
  4. F108が給電もとのパソコンとエニュメレーション(認証)を行い、300mAの給電が可能であればLED3が点灯する。給電不可能なら100mAに制限される。

です。PCとの認証されるかどうかで最大電流に制限が入ることがひとつのポイントになっています。

 さらにUSBコネクタから給電せず、直接外部から電源供給を行うことも出来ます。この場合には給電する位置により最大電流が異なっており、USB給電を含めてまとめると以下のようになっています。

  コネクタ 電圧 最大電流 Note
U5V USB 5V 300mA エニュメレーションが成功
U5V USB 5V 100mA

エニュメレーション失敗

JP1を短絡

VIN

CN6 Pin8

CN7 Pin24

7V 800mA

JP5の2-3を短絡

7~9V 450mA
9~12V 250mA
E5V CN7 Pin6 5V 500mA
+3V3

CN6 Pin4

CN7 Pin12

CN7 Pin16

3.3V 500mA

基板のST-Link部を切断

SB2, SB12をオープン

ずいぶんややこしいですね。。

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