カメラモジュール(OV7670): 結線

 (2020.12.19 作成)

 このページでは右のカメラモジュールOV7670で使用する場合の結線について説明したいと思います。

 まずOV7670モジュールですが、いくつか種類があるようです。管理人が購入したモジュールは写真の"2017/3/15"とマーキングされた基板になります。

 他の基板についてはこのページの一番下にアフィリエイトを貼っていますので、見てみてください。しかし日本のAmazonで買うとすごい値段ですね。

回路図

 配線をするにせよ、何をするにせよまずはモジュールの回路がどうなっているのか知らないといけません。ネットで検索すると幾つか回路図があるのですが少し調べてみると管理人の購入したモジュールとは少し違っていたようなので頑張って回路図を作成してみました。

 GND部分の取り回し(GNDD、GNDA)はこれで正しいのかよくわかりませんが、マイコンで操作するための必要な情報は書かれていると思います。

 さて、この図を見ると以下のことが分かります

  • OV7670は電源(1.8V)とディジタル電源(1.7~3.0V)が必要ですが、それぞれ内部で作成されています。なのでVDDに電源を入れるだけで動きます。
  • 入力に用いられている電源IC(XC6206)の仕様を見ると入力電圧は2.8V+710mV=3.51Vが最大入力電圧のようです。なので5V系のマイコン(Arduino UNO)などは直接接続しない方がいいでしょう。
  • マイコンの制御はSCCBというI2C類似の通信方式を用いていますが、プルアップ抵抗は既に接続されています。SCCBについてはこちらで少し書いていますが、そもそもプルアップ抵抗いるのかな?と思います。
  • ディジタルの電源は2.8Vですが、OV7670の仕様書を見るとIOはVDD+0.5Vまで許容してくれるようなので3.3VまではOKそうです。管理人の場合は3.3VのSTM32基板を直接つなげています。ただしかなりギリギリなのでホビーで使用するには問題ないでしょうが正しくはIOのレベル変換をした方が良いと思います。

結線

 上記の点に注意して頂けば単につなぐだけなので特に難しい点はないかと思います。参考までにこちらで公開しているプログラムの場合の結線は以下の通りです。このプログラムではSTM32F103C8T6基板でカメラを制御しています。

OV7670

STM32F103C8T6

Bluepill

D[0:7] PA[0:7]
SCL PB6
SDA PB7
XCLK PA8
VSYNC PB0
HSYNC PB1
PLK PB3
RESET PB5
PWDN PB4

 プルアップ・プルダウン・ダンパーなどの外付け部品は一切置く必要はなく、単に線でつなぐだけなのでジャンパ線でも大丈夫です。

 管理人は単にバラバラにならないようにユニバーサル基板で組み立てました。手前にピンヘッダがありますが、デバッグ用にすべてのピンを当たれるようにしているだけです。

 結線だけなら簡単ですね。

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