キャラクタ液晶 - 使用法(接続編)

(2014.4.28 作成)

このサイトで紹介しているキャラクタ液晶(QC1602A)の使用法について簡単に紹介します。

ただ既に多くのサイトでHD44780を使用したキャラクタ液晶の使用方法は解説されていますし、さまざまなバージョンで少しずつ使用法が異なるので、ここでは簡単に紹介するだけにしようと思います。

バックライト

液晶の種類によってバックライトは使用しなくても問題なく見れるものもあるので、使用するモジュールの仕様によって必要か否かが決まります。

 一例として黄緑色と青色の液晶の見え方を以下に載せます。下の写真をクリックすると拡大して表示されます。

写真では見づらいかもしれませんが、黄緑色のTC1602E-06TではバックライトのOn/Offでほとんど違いが見られず、バックライトの点灯は不要です。一方青色のQC1602AではバックライトOffでは見づらいためバックライトを使用する必要があります。

 接続は簡単で、写真にある端子A (アノード)に+5V, K (カソード)にGNDを接続するだけです。

 ただ一点ご注意いただきたいのはQC1602AとTC1602Eの場合は100Ωのチップ抵抗が既に取り付けられているため5Vを直接接続するだけでいいのですが、抵抗がつけられていない場合はショートになってしまいます。+5V接続前に抵抗の有無を必ず確認するようにしてください。

電源関係

信号線以外の接続ですが、VDDに+5V, VSSをGNDに接続してください。

 またVoは液晶のコントラスト調整でここを参考にVDDとVSSの間で調整できるようにしてください。

回路構成はこちらを参考にしていただくとよいと思います。

 検索していただくと固定抵抗を使用したりダイオードを使用したりしてコントラスト調整をしないで出来る方法も見つかると思います。管理人は何らかの原因で映らなかったときにコントラスト原因を疑ってぐりぐり動かしたいので大抵半固定抵抗を使用しています。

信号線

 信号は写真のRS~D7を使用します。このなかでD0~D7をデータ伝達に使用し、その他を条件指定などコントロールに使用します。

 接続方法にはいくつか選択肢がありますが、ここでは以下の接続方法をお勧めします。

データ線

 データ線についてはD4~D7を使用する4ビット式とします。この場合D0~D3はコントローラ(HD44780)内で既にプルアップされているのでフローティングで大丈夫です。

 データ自体は8ビットなのでD0~D7を使用する8ビット式にすれば1回で伝送できるのですが、4ビット式の場合2回に分けて信号を送る必要があります。しかし

  • 液晶の応答は十分遅いので1回で送っても2回に分けても結果はほとんど変わらない。
  • Arduinoなどピン数の少ないマイコンを使用する場合は4ピンといえど節約したい。
  • そもそも配線が面倒。

コントロール線

 コントロール用のピンの中でもRWピンは使用せずGNDに固定しておきます。

 このピンにはコントローラからのビジーフラグが出力されており、ポーリングすることで効率的にデータを送ることが出来るのですが、ビジーフラグを確認せずにデータを送るだけの使い方をするのでGND接続とします。この設定のメリットは

  • ビジーフラグがクリアされるのを待ってあわてて次のコマンドを送っても液晶が遅いので意味がない。長めにWaitを入れておくだけで大丈夫。
  • ビジーフラグを確認するプログラムにすると液晶がはずされた場合プログラムがここで中断してしまいます。ビジーフラグを無視する設定にしていた場合液晶を外してもプログラムを修正せずにすみます。

以上で配線は終了です。最終的な回路図はこちらにあります。