(2017.7.14 作成)
XLSEMI社のDC-DCコンバータ XL6009を用いた昇圧回路基板です。
XLSEMI社のデータシートを見ると3.6V以上を入れると最大32Vまでの昇圧が可能で、最大電流も4Aまで流せると記載されています。
とても安価で簡単に昇圧することができるので電池で何かを動かしたい時などに使いやすいと思います。
XL6009を用いたモジュールですが、ネット上に様々な回路図が氾濫していてどれが正しいのかわかりません。実際にすべてのバージョンの基板が販売されているのかもしれませんが、管理人が見つけた中で最も実体に近かったのはこの回路図です。こちらのリンクが出典元で、詳しく紹介されていそうですが、ロシア語?なのでよくわからないです。。。
出力電圧はFBピン(右上の回路図のピン5)が1.25Vになるように制御されます。FBピンはVoutに対して1.3kの固定抵抗(R1)と50kの可変抵抗(R2)とで抵抗分圧されていますので、FBピンにかかる電圧は
Vout / VFB = (R1 + R2) / R2
になりますので、結局
Vout=1.25 x (1 + R1 / R2)
が出力電圧になります。
出力電圧範囲を所望の範囲に設定したければR1, R2の抵抗を変更することで可能になります。ちなみに上記の定数は管理人の購入したモジュールに搭載されていたものですが、違う定数の抵抗がついている場合もあるようです。
また、上のAmazonさんでのレビューで高電圧に固定されて動かないと書かれている方がいますが、おそらく可変抵抗R2が外れているのではないでしょうか?この場合FBピンの電圧が0になるので、Voutが最大に張り付くことになります。
右の画像をクリックしていただくとFusion360で作成した3Dデータをダウンロードできます。適宜ご利用ください。
GrabCADでいくつかのパーツのデータを頂きましたので、このモジュールもGrabCADで公開しています。